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カップ & ソーサー


★注目★ ドレスデン アンティーク 『 三角柱 』 198,000 ↓
138,600円

【作品の詳細】

先日の『伝統的なロココ風 クローバーシェイプ』に引き続きまして、やはりロココ調のテーマが使われておりますが、今度はマイセンではございません、ドレスデンの作品でございます。

マイセンとドレスデン、日本ではいかがでしょうか、英国では良く混同されることがございます。地理的に申しますと、どちらもベルリンのずっと南、チェコ共和国との国境近く、ザクセン地方にございます。両市の間はおよそ30Km、車でも電車でもおよそ30分の距離です、お隣同士ですね。<ことはじめ>的なお話ですが少しだけ。

マイセンは今も昔もとても小さな町ですが、ザクセン選帝侯(王様ですね)オーガスタの庇護(或は極秘プロジェクト)の下中国や日本で作られていた白磁の開発と生産が国家秘密として行われたこと(白器は白い金と言われたほど貴重でした。1700年代最初の頃の話です。)をきっかけに、欧州における磁器のメッカとしての地位を確立いたします。

時代を下りまして、マイセンが自活してゆかないといけない時代になりますと、ここはとても小さな町ですから、製品のほとんどをザクセンの首都ドレスデンに出荷しました。また、1800年代半ばにはドレスデンにはマイセンで焼かれた白器に絵付をするだけの絵付工房が200程あったと言われ、「マイセンの磁器・ドレスデンの絵付」とすべき製品が大量に作られたとのことです。こうした製品を人はあまり注意も払わずに、マイセンと言ってみたりドレスデンと言ってみたりしているようです。

こうしたドレスデンの絵付師らはおおよそ王冠をモチーフにしたマークを使用していたようですが、公式には1883年に、Richard Klemm、 Donath & Co.、Oswald Lorenz と Adolph Hamann の4者によって登録されました。これはおかしな話で、本来ならばひとりひとりが違うマークを使ってこそ(それぞれのアイデンティティーを確立し保護する)登録の意味があるのですが「4人で一緒に登録」を画策したようです。この辺の詳しい経緯は和田泰志先生の『アンティーク・カップ&ソウサー:色彩と形が織りなす世界』(講談社2006、226−233)に詳しくございますので、どうぞご参照ください。

確かに此処には狡猾なコピーキャットの暗躍の歴史がございます。あまり気持ちのいいお話ではございませんね。ただ、あまり悲観的な見方に支配されるのもいかがなものかと思います。そもそも欧州の磁器・製磁の歴史そのものがコピーの歴史ですものね。中国とか日本からのコピーが多かったわけですから。そして今度はマイセンからドレスデンやウィーンや、パリやミントンなども、みな「真似っ子」でしたものね。現代における様々な分野の特許制度とその回避行動を見ても人の性かなと思います。

さて、では、本日ご紹介申し上げております作品は誰によって作られたものでしょう。少し面白そうです。と申しますのは、マークをご覧いただきますと、上記の王冠をかたどったドレスデンの物で、マイセンを装っておりません。こんどは、ドレスデンのマークの付いた作品の検討なのですが、通常はそのマークはオーバーグレイズ(釉薬の上に描かれること)なのです。白磁をマイセンから買って、絵付が終わった時点で釉薬の上に描くというのが一般的なのですが、こちらの作品は違います。アンダーグレイズなのです。

さて、これをどのように説明するか・・・時間をかけて勉強したり御教えを請いたいところですが、日に日に忙しさが増すばかりで追いつきません。ということで、このまま、お客様にご紹介し、御教えを請いますと同時に商品としてもご提供申し上げます。少し中途半端なところをお許しくださいませ(でも、知ったかぶりよりも、正直に御教えを請いたいと思います。よろしくお願い申し上げます。)

なお、和田泰志先生のもう一つのご著書『ヨーロッパ:アンティーク・カップ銘鑑』(実業之日本社、1996、200項)には同じ形の作品で悪名高きヘレナ・ウォルブゾーン窯の物が掲載されています(写真をご覧ください)。

真正アンティークマイセンの年代特定は専門家でも簡単には判明させることはできませんが、英国アンティークスでは真摯にできる限りの調査を経てお客様にご紹介申し上げております。おそらくこちらの作品は1800年代の後半にマイセンか近隣の一流の窯によって製作されたもので、とても質の高いものであることには違いありません。どうぞ、下のリンクから『ご説明(PDF)』をご参考くださいませ。

【コンディション】

金彩と絵柄の擦れがございます。カップ正面の上の方にチップがありまたハンドルにも薄いヘアラインがあったんですが適切な修繕がほどこされています(マークの次の写真でご確認ください)。作品が大切に保存されていた証拠です。非常にレアな作品ですのでお許しくださいませ。

【大凡のサイズ】

カップ 三角形の一辺:7.5cm 高さ:6cm
ソーサー三角形の一辺:13cm 高さ:2cm

ご参考までに、マイセン大博覧会(チェルシー・コレクション)の詳細につきまして、まずは『ご説明書(PDF)』(←をクリック)をご覧ください。マイセンマークや真贋判定などの重要事項と他店やウェブでは知りえないお役立ち情報が10項にわたり掲載されております。

英国アンティークスでお買い求め頂くということは単に「二本の剣」の付いたブランド品を購入するということとは異なります。一つにはマイセン本社に30年勤務するダイレクターや世界最高峰オークションハウスサザビーズの陶磁器担当者との調査を通し真正かつクオリティーの高い作品をご紹介いたしております。

     
チェルシー・コレクションのプロヴィナンス(経緯・由来)チェック(左)。磁胎上の6つのマーキングの意味の分析(左2)。割れサンプルからの磁胎耐用性検査(左3)。アンダーグレイズのマークの上、釉薬中の気泡検査(右)。アンティーク・マイセンの真贋性はこうしたプロヴィネンスと精密検査無くしては確立できません。

もう一点はレアでエンボスの美しい超人気「新Brandenstein」パターンであること、及び質の高い華絵と蟲絵ををアーティスト・レベルで分析していることです。お客様のお求めになるカップやプレートは世界で一つしかない日常工芸・芸術品でございます。

     
磁胎パターンは超人気・エンボスの美しい「新Brandenstein 1744年開発](左)。華絵と蟲絵に卓越した絵師は個人レベルで調査(左2−3)。ハンドルや金彩のクオリティーの高さも確認(右)。

通常アンティーク・マイセンの食器はセットで揃えるのが大変難しいのですが、今回幸いにも大量入荷できました。セットでお求めのお客様にはお求めやすいお値段でご奉仕いたしますので、ご連絡くださいませ。

     
プレートのサイズ・種類は5つ(左)。大きくてしっかりした作品はディスプレーで大変映えます(左2)。カップも「新 Brandenstein」パターン(左3)に加え、有名な「スワン・ハンドル」、「マイセン・ローズ」、「インドの華」や「リボンと花籠」などがございます(右)。



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