【作品の詳細】
1845年に作られたハミルトン&ムーア社による渾身の作です。左(上)の写真をクリックしていただくと大きな画像でご覧いただけます。
1841年にハミルトン&ムーア社は、英国陶磁器の郷、スタッフォードシャーはロングトンのハイストリートに陶磁器工場「セント・メアリー・ワークス」を設立しました。
1800年代にはスタッフォードシャー・ロングトンの街には様々な窯がしのぎを削っていましたので、名前だけで作品の優劣を決められるものではございませんね。実際の所、良い作品を作っていたにも関わらず経営戦略がうまく行かず窯を閉じなければならない会社も多く存在しました。
爽やかな英国の初夏を思わせるグリーンが印象的な『ヴィクトリアンガーデン』は、英国の夏の花の代表格である薔薇をカップの中央に描くことで、目を引きつけます。
またチューリップのような形のカップ、そして特徴的なハンドルが印象的な作品です。
堅牢な素地としっかりと描かれた美しい花々、そして発色の良いグリーンに加え、エレガントに、そして流れるように一挙に描かれた金彩の葉っぱのモティーフは、一流の職人さんの仕事ぶりを感じさせる仕上がりです。
200年近く前に作られているものですから、当然のことながら、すべて手描きで描かれています。
絵付けもさることながら、作品一点を仕上げるのに、何度も絵付けを重ねて、その都度焼成します(隣り合った色が混ざってしまったり、色によって焼成温度が変わるので、一度に描けません)。
何度も窯の中を通すわけですが、現代作品とは違い、薪を焚いて作品作りをしておりましたので失敗する確率も高く、そのリスクを取りながら作品作りをしていた時代ですので、このような作品が世に出ることはすごいことだと思いますし、またそれが現代まで残ってきていることは奇跡に近いといつも感じております。
ほとんど現存していない、ハミルトン&ムーア社による渾身の作をこの機会にお手に取ってご覧ください。
これは標準大量生産をビジネスモデルとする現代では真似のできない芸術の世界です。歴史と芸術性が融合した貴重な作品の魅力をお楽しみください。
【コンディション】
1845年ころの作品です。カップは素地堅牢、絵柄の擦れも最小限です。ヒビ、カケ等はございません。ただ、細かい貫入がございますので、どうぞ写真でご確認ください。
【サイズ】
カップの 口径 約9.5cm / 11.5cm(ハンドルを含む)
高さ 約6.5cm
ソーサーの直径 約14.5cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。記載がない限り1点のみの価格表示となっております。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前に、こちらから ご確認くださいませ。
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