**特別メッセージ**
以前に今後 ラドフォード を積極的にご推薦・ご紹介する旨を申し上げましたところ、沢山のお問い合わせを頂戴いたしました。ありがとうございます。同時に、多くのお品物があっという間に売り切れ状態になってしまいましたことお詫び申し上げます。
改めて ラドフォード の歴史、作品群、現代的な意味を見直してみましたが、やはり積極的にご推薦するに十分(十二分)値する窯元・作品であると思いました。今後、少しずつご紹介してまいりますね。非常に伝統的なものと、伝統を超えようとする作品と、近代化された作品とでございますね。
おかげさまで英国アンティークスで推奨申し上げております サミュエル・ラドフォード を沢山の方にご賛同・ご好評いただいております。初めてお客様はどうぞ、こちら をご覧くださいませ。
ラドフォード はその幼少期よりずっと花の絵描師であり続けました。それもそのはず。1861年国勢調査のデータによりますと サミュエル・ラドフォード は自らを「陶磁器への花の絵描き師」と称しております。当人17歳の時のことです。ラドフォード家は1844年くらいからスタッフォード地域ロングトンにて窯業を始めたようです。従業員合計でも100人以下の比較的小規模工業であったようですが、その後1884年くらいにフェントンに移り事業を継続・拡大しておりました。製品はヨーロッパを超え北米にも輸出されておりました。
ラドフォード は一つのポジション、哲学を守り続けた窯元でした。素敵ですね。英国アンティークスで ラドフォード を「開発」し、日本の皆様に広くご紹介できるようになりましたことを大変喜んでおります。どうぞそうした歴史と伝統あるアンティークを一緒にお楽しみください。
伝統を超える試みは、伝統を引き継ぎ何とかいいものを残しつつ将来を生き抜いてゆこうという ラドフォード の心意気の裏返しです。こちらの作品には伝統を超えるともうしましょうか、伝統に少し現代身を加えることによる生き残りを試みたラドフォードの努力が見て取れます。
【作品の詳細】
先の褐色の伊万里が1902年頃のお品物で伝統を継承している或は伝統そのものであるのに対し、本日ご紹介いたします作品は1928年位の作品で、英国窯業の経営困難がますます明らかになってきたころの作品です。その影響あってのことでしょうか、デザインの近代化・ポピュラライゼ―ションが見受けられます。それでも、伝統の継承は明らかで、窯元が伝統工芸と生き残りをかけての戦いを続けていたことが感じられます。こちら の作品もご参照くださいませ。
素地はしっかりしていますが厚すぎず芸術性の高いものです。金彩も絵付もしっかりしております。英国に伝統的な濃い目のコバルトブルーよりも明るめの青を使っているのが特徴ですね。目をひきます。
サミュエル・ラドフォード は有名な窯ではございませんが、非常に哲学をもって伝統を継承すること、芸術性を守る使命を強く認識していた窯のように思います。幸い現存する作品群も多く、今後私どもでさらに勉強してゆくと同時に、皆様に広くご紹介申し上げますことで、この隠れた名窯の作品の保全に貢献したいと存じます。どうぞ、今後ご期待くださいませ。
英国アンティークスがご紹介してまいりました様々な サミュエル・ラドフォード を以下でご覧くださいませ。
【コンディション】
金彩・絵柄の擦がほんの少し確認されますが、ひび、かけ、貫入のないとても美しいコンディションです。
【サイズ】
カップ 口径 約9cm / 11cm(ハンドルを含む)
高さ 約6cm
ソーサー直径 約14cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。記載がない限り1点のみの価格表示となっております。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前に、こちらから ご確認くださいませ。
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