【作品の詳細】
英国北アイルランドの名窯ベリーク社の人気のモティーフ『シャムロック』ティーサーヴィスのご紹介でございます。
英国通の方ですとシャムロックと聞けば「ああ、あれね!」とピンと来られる方もおられると存じます。蛇足とはなるかもしれませんが、簡単に説明をさせてくださいませ。
アイルランドと言えばシャムロックを思い出される方も多いかと思いますが、シャムロックは三枚の葉を持つ植物でアイルランドのシンボルの植物です(一本の茎から葉が三枚に分かれている草の総称で特定の植物を指すわけではないようです)。
シャムロックはアイルランドの国花で、アイルランド政府により商標登録されています。アイルランドのシンボルとなったのは432年ごろに聖パトリキウス(パトリック)は「シャムロックの葉が3つに分かれているのは『三位一体』を表しているのだ」と説明し、キリスト教の布教に利用したからということです。アイルランドの聖人となった聖パトリキウス(パトリック)の命日である3月17日は聖パトリックの日 と呼ばれ、シャムロックを胸に飾るか緑色のものを身に付けて祝います。
そんな風にアイルランドでは皆に愛され、そして誇りを持っているシャムロックをこのように食器にも可愛らしいデザインで表現しました。このデザインはフレデリック・スレーター(Frederick Slater)によって1880年代に設計されました。編んだような素地はかつてベリークの街と国でよく使われていたバスケットをモティーフにしています。
温かみがある素地に優しいタッチで描かれたシャムロックが特徴ですね。ティポット、シュガーボウルとクリーマーがセットになっておりますが、こちらにやはりベリークの繊細なカップ(ボウル)をお付けしてセットにさせていただきます。ほっこりとしたお茶の時間が楽しめそうです。こちらは1965-1980年製造のヴィンテージ品でございます。
日本の方にはベリーク社とお聞きになってもピンと来られない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は日本の皆さまに人気の老舗エインズレイ社は1977年よりベリーク社の参加に入っております。よろしければ こちらから大人気のエインズレイ社のバタフライカップ&ソーサーセットもご覧くださいませ。
【ベリークについて】
1875年、北アイルランドはベリークという街で、ジョン・カルドウェル・ブルームフィールド(John Caldwell Bloomfield)が、 アイルランド地方最古の窯としてベリーク窯を誕生させました。 ベリーク特有のパリアン・チャイナと呼ばれる磁器は、大理石にも似た感触を持ち、地中海産の磁器用粘土、 クレスト長石、グリッドガラスを混合して軽くて非常に薄く、強度性に富み、光透過性の性質があります。ベリークの製品はひとつひとつ鋳型形成から絵柄付けまで手作りで作られており 世界に二つと同じ製品はないのです。
【コンディション】
ポット・シュガーボウル・クリーマーともひび、かけ、貫入の無い良いコンディションです。
【サイズ】
ポット幅 約25cm(ハンドルを含む)
奥行き 約18cm
高さ 約12.5cm
シュガーボウル 直径 約12.5cm
高さ 約7cm
クリーマー 幅 約13.5cm
奥行き 約10cm
高さ 約7cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クォリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前にメールにてご確認くださいませ。