【作品の詳細】
以前より『 典型的なコバルト-金彩-華絵 』シリーズをご紹介申し上げているのですが、窯元はコールポート、リッジウェイ、スポード、ダービーなどですが、コバルト物はかなり「窯元不詳」作品が多くなります。時代がとても古くなりますので、マークなどついていないものが多いのです。
『 典型的なコバルト-金彩-華絵 』をシリーズものでとのリクエストを頂戴いたしまして非常に喜んでおります。と申しますのは、これは私どもの主観も入るのですが、コバルト物こそが英国アンティーク・カップ&ソーサーの伝統、特徴、<本物>なのです。簡単にコバルト物と申しましたが、お分かりいただけると思います。こちらのお品物のような、気品と尊厳があるコバルトブルーを基調として、金彩と緻密な華絵の描かれた作品群です。これは大陸には見られない<本物>英国アンティークカップ&ソーサーです。英国のプライドです。
白磁のヴァージョンと同じく、作品は全て手描きで専門アーティストのセンスと技量が問われます。また、それによってお客様の好みにあったものとそうでないものが出てまいります。どうぞ、写真をご覧いただきお客様自身の品定めを楽しんでくださいませ。いずれにいたしましても、このシリーズの物は全て<本物>一級品ばかりです。
こちらは正統派トリオでございますね。正統派トリオと申しますのは、紅茶カップ1客、コーヒーカップ1客にソーサーが一枚でございますね。なぜソーサーが一枚なのかなのですが、紅茶とコーヒーを一緒に飲むことはないだろうという合理的な英国の精神があるからなのですね。確かにそういわれればそうですね、理にかなっているように思います。
こちらの作品が極めて完全に近い状態で保全されていることです。英国の伝統的なトリオ(ティーカップ、コーヒーカップ、ソーサーの三点)がそのまま残り、素地がしっかりしていて、絵柄や金彩の擦れも少ないものです。英国カップの王道で完全に近い状態の物をお求めのお客様にはこちらの作品を高くご推奨申し上げます。
パターンナンバー、素地、焼成の具合、シェイプ(特にハンドルの本体への接続部分の飾り)等からまず99.9%リッジウェイの作品です。おそらく1820年代の作品で大変貴重な作品です。
【コンディション】
先に申し上げましたように非常に優れた状態です。ハンドルとソーサーに貫入が見られますこととソーサーに薄いヘアライン(2.5cm程度)を確認しております。また金彩や華絵に少し擦れがございますが、200年物には十分想定されるレベルの物です。華絵の確かさ、色褪せも極めて少ないこと、写真でご覧ください。
【サイズ】
紅茶カップ口径 約9cm / 12cm(ハンドルを含む)
高さ 約5cm
コーヒーカップ口径 約8cm / 10cm(ハンドルを含む)
高さ 約6cm
ソーサーの直径 約14.5cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クォリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前にメールにてご確認くださいませ。