【作品の詳細】
英国 エドワード期 のサフラジェットリング「希望の輝き」のご紹介です。
花のイメージの丸いリングが可愛らしいです。このような色の組み合わせは、サフラジェットの色をイメージさせます。
★ アンティークトリビア ★
写真のようなエレガントで素敵な色の指輪ですが、使われている石の3色には意味があります。
この緑・白・紫の3色は、サフラジェットの色で、緑は希望、白は純粋さ、紫は尊厳を象徴し、この3色はバナー、旗、バラ飾り、バッジなどに用いられました。
サフラジェット とは、英国で女性の参政権を求めて、19世紀末から20世紀初頭にかけて「参政権」を女性にも与えるよう主張する女性団体のメンバーだった人々を指します。
サフラジェットは、映画にもなりまして、日本語タイトルは「未来を花束にして」1910年代のイギリスで婦人参政権を求めて闘った女性たちの姿を描いた作品です。英国の歴史にご興味があれば、ご覧になってくださいね。
また、緑・白・紫の3色は、それぞれの色の緑(Green)、白(White)、紫(スミレ色、Violet)は GWV、つまり "Give Women Votes"「女性に選挙権を」の頭文字を綴る意味もあったとも言われています。
サフラジェットのメンバーに送られたシルバーのメダル
一方、この3色の組み合わせは、以前からあるため、この色の組み合わせがあるからと言って、必ずしもサフラジェットを象徴するものとは限りません。
同じカラーのそれは可愛らしいサフラジェットカラーのネックレスは、こちらからご覧くださいませ。
サフラジェットは裕福な家庭の女性が多かったことも関係しているのでしょう(そうでない場合は食べることに精一杯で参政権どころではありませんよね?)、1908年にはロンドンの宝石商マッピン&ウェッブはクリスマス用カタログにサフラジェットの宝飾品カタログを出しています。
またこの時期のアーツ・アンド・クラフツ運動の宝飾品にはエナメルやアメシスト、真珠、ペリドットなどの半貴石を用いて紫、白、緑色を組み込んだものも多くみられます。
フェミニストの象徴であったサフラジェット・ジュエリーですが、皮肉なことに エドワーディアン・ジュエリーらしい繊細な仕上がりの作品が多いのが特徴です。
エドワーディアン・ジュエリーは細工が繊細で、大変上品な仕上がりとなっています。
ルビーは7月、エメラルドは5月、ダイヤモンドは4月の誕生石として知られています。特別な人への贈り物として、またはご自分へのご褒美となさってはいかがでしょうか。
アンティーク作品は陶磁器、シルバーをあげてもそうですが、やはり昔に作られた作品は質が高いものが多いですね。これは標準大量生産をビジネスモデルとする現代では真似のできない芸術の世界です。
アンティークならではのデザインと風合い、そしてエドワーディアンならではの繊細な作りを当時に思いを馳せながらぜひお楽しみくださいませ。
アンティークジュエリーは一点一点が熟練の職人の手によって作られた作品です。世界でたったひとつの貴重なアンティークジュエリーをぜひお手元にどうぞ。長い時を生き抜いてきたアンティークジュエリー、お手になさるととても愛おしく感じられるでしょう。
【コンディション】
良いコンディションです。
【サイズ】
14号(別途料金にてサイズ直しも承ります)
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