フィリグリー細工について

フィリグリー細工は繊細なジュエリー金属細工で、通常は金や銀で小さなビーズやねじれた糸、あるいはその両方を組み合わせて同じ金属の物体の表面に芸術的なモティーフを表現した細工のことを指します。


古くは紀元前3000年頃に繊細なフィリグリー細工があったとの考古学上の発見がありました。また英国はスタッフォードシャーの田園地帯で発見されたアングロサクソンのスタッフォードシャー・ホアード(紀元前700年頃)には、金と銀の非常に細かい細線細工が発掘されています。 

 

ヨーロッパの北部では、サクソン人、イングリッシュおよびケルト人は早い時期から数種類の金細工師の仕事に精通していました。アングロサクソンの墓地から金の上にワイヤーで置かれた繊細な例は大英博物館で見ることができます。
 

 
後世には6世紀から19世紀頃にイタリア、フランス、ギリシア、ポルトガル、イベリア半島、インド、アフリカ等などで作られてきました。

このように長い時を経て世界各地に広がったフィリグリー細工ですが、その製法は非常に緻密です。金や銀などの金属を徐々に細くして金属の糸(0.2~0.5㎜)を何メートルも作ります。そしてそれを適宜長さを調整し、1本1本その金属の糸を曲げ、組み、またそれを溶接して糸同士を組み、繋いでいくことにより、デザインに沿った作品を作っていきます。このような手間のかかる製造法で作った作品はアンティーク作品ならではですね。