
【作品の詳細】
今回ご紹介いたしますのは1836年製、大変貴重なスターリングシルバーのティーサーヴィスとなります。
時代はジョージ王朝時代(ジョージアン後期、ジョージ3世が国王)で、ロバート・アダム、ジョン・ナッシュをはじめとする有名建築家や イギリスの代表的なロマン派詩人のワーズワース、シェリーなどの多くのアーティストが生まれた時代でもあります。
こちらのティーサーヴィスはそんな時代ににロンドンの著名な銀細工師ジョン・ジェームズ・キース著名によって作られた、豪華なティーポット、クリーマー、シュガーボウルのセットとなります。
3つのコンポーネントはすべてジョージア様式の美しいレリーフでデザインされています。写真をよくご覧くださいませ、お花のデザインとクラシックな組み合わせのアカンサスの葉がそれぞれの作品のハンドルと足に付いています。アカンサスは古代ギリシアおよびローマのコリント式やコンポジット式建築の柱冠の装飾のレリーフとなっているので皆さまにもお馴染みだと思います。アカンサスのモティーフはビザンティン、ロマネスク、ゴシック建築の時期まで人気が続き、ルネサンス期に復興、現在まで支持され続けているヨーロッパを代表するモティーフのひとつとなります。
ティーポット上部のカバー上にシルバーの花型のフィニアルが豪華です。ハンドルの上部には熱が伝わってハンドルが熱くならないように象牙がほどこされております。、そして注ぎ口を始め各所にほどこされているスティップリングと呼ばれる点描のような技術が見事です。
またクリーマーとシュガーボウルの内側には金で ヴェルメイユ(シルバーギルト)加工がされており、外側のシルバーと内側のゴールドのコントラストがゴージャスな仕上がりとなっております。
ホールマークはメーカーマーク(I.J.K)、ジョージアンヘッド、ロンドンアセイマーク、イングリッシュシルバーライオン、そして1836年のマーク 「A」で構成されています。
【キース&Co.について】
キース&Co.(c.1824-1929)はロンドン・シティロード、ブリタニアテラスの1824年頃にジョン・キースによって設立されました。1843年からキース&カンパニーはウィリアム・バターフィールドの元、教会学ソサエティのためにシルバーづくりをすすめていました。同社は1851年と1862年のロンドンの展示会に出展し、1871年にはジョン・キースは銀メダルを受賞しました。
【コンディション】
へこみや目だった傷などのない美しいコンディションとなります。
【サイズ】
ティーポット 幅 約28cm
奥行き 約18cm
高さ約15.5cm
重量 約890グラム
容量 約1,200cc
シュガーボウル 幅225cm
奥行き 約17cm
高さ 約13cm
重量:約460グラム
クリーマー 幅 約14.5cm
奥行き 約11cm
高さ 約14.5cm
重量:約260グラム
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前にメールにてご確認くださいませ。