【作品の詳細】
こちらはフォリー社のアンティークカップ&ソーサー「プリンセスローズ」です。カップの外側だけでなく、紅茶を飲み終えた後に出てくる薔薇のブーケも嬉しいですね。こちらは1948から1963年の間につくられました。
華やかなフォリーのカップ&ソーサーのご紹介です。曇りや雨の多い英国において、こうした明るさや爽やかさを強調することで成功した窯元の典型的な例ですね。雨が降っていてもこんなカップでお茶をいただくと気分は晴れそうですね。
こちらのフォリー社も英国陶磁器の郷、スタッフォードシャーはロングトン付近に窯を構えていたのですが、19世紀後半のスタッフォード窯業の変遷は激しく、会社買収や統合が盛んに行われており、このフォリー社も例外ではありませんでした。
カップの裏のスタンプの1850年は、工場「フォリー・チャイナ・ワークス」がウィリアム・ロビンソンとウィリアム・ジョン・ロビンソンによって Robinson&Son が創設された年を示しています。
1884年12月 Robinson&Son のパートナーシップ解散後、1885年にエリヤ・ブレインがロビンソン&サン社から「フォリー・チャイナ・ワークス」を引き継ぎましたが、1903年に独自のマーク(写真参照)を使用するまで「Robinson&Son」のマークを使用し続けました。
その後もコールポートを買収したり、そしてウェッジウッドの傘下で事業をすすめていくことになります。当時、フォリーという名を使っていた会社(事業)は5社あり、ワイルマン社などでもこのフォリー社と作品を共有していたという記録もあります。このあたりを書き始めるとかなり入り組んだ内容となってきますので、また別の機会を見つけてご紹介したいと思います。
そんな激動の時代の中、作られたカップ&ソーサーですが、作品自体はあたかもその苦労を全く知らないような優雅な佇まいを見せていますね。金彩が全体を引き締めており甘くならない仕上げになっています。
こちらのカップ&ソーサーに見合うクリーマー(パラゴン社・ポンパドゥール)がございましたので、カップ&ソーサーをお買い上げの方にこちらをプレゼントさせていただきますね。
【コンディション】
ひび、かけ、貫入などのない美しいコンディションです。
【サイズ】
カップ口径 約9cm(11.5cmハンドル含む)
高さ 約5.5cm
ソーサー直径 約13.5cm
フォリーは1850年に英国 スタッフォード、ストークオントレントのロングトン近所のフェントンはキングストリートのエリアを差し、そのエリアには以下の様々な窯が軒を並べていました。
Shelley Potteries, Ltd. The Foley
Don Pottery Co.
Barkers & Kent, Ltd. Foley Pottery
E. Brain & Co., Ltd. Foley China Works
James Kent, Ltd. Old Foley Pottery
Barlows (Longton), Ltd. Melbourne Works
Bradleys (Longton), Ltd Crown Clarence Works
Thos. Forester & Sons, Ltd. Phoenix Works
こちらのページはカップ&ソーサ1客(クリーマーのおまけ付き)のページとなります。他のシェリー作品は以下でご覧くださいませ。
★ シェリー作品一覧
【コンディション】
ひび、かけ、貫入のない美しいコンディションです。
【サイズ】
(最大幅):カップ口径 約9.2cm / 11.2cm(ハンドルを含む)
カップ高さ: 約5cm
ソーサー直径:約14cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。記載がない限り1点のみの価格表示となっております。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前に、こちらから ご確認くださいませ。
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