
追記:ほとんど無名の窯元ですが、こうした作品の保全に努めたいと思っております。エンボスやハンドルシェイプにその美術意識と事業としての生き残りの意志を感じます。 まずは以下の作品をご覧くださいませ。
【作品の詳細】
ちょうどよいお天気で日が当たって綺麗でしたもので、つい写真を撮ってしまいました。エンボス加工がとてもきれいな作品のご紹介でございます。
エンボスが適当にちょこっとついている作品はたくさんございますが、このように綺麗に、深く、沢山ついているものはそれほどございません。1800年代の中盤かと思われますが、ほとんどの作業が手作業であった時代に、こうした手の込んだカップを作ろうとしたことは、その時点でコストがかさみ、また不良品を生む原因を増やすのでした。ですからとても少ないんです、こうした作品は。
その裏返しになりますが、この作品はそれだけ、思いが込められているということであろうと思います。他の安い品物とは違ったカップを作りたい、そうした思いが伝わってまいります。エンボスの美しさを邪魔したくなかったからでしょうか、その他の装飾は抑えられ、小さな花々が優しい色で添えられているのがとても愛らしいですね。
どちらの窯でしょうか。カップやソーサーの底には全く印がございません。ハンドルを含めたシェイプやエンボスに特徴がありますので一時間半ほどレファレンスを当たりつくしましたが、確定はできませんでした。
おそらく、同じシェイプを輩出しておりましたた。 『絶対おすすめ!M. Berthoud 1990 英国カップのバイブル・基本書』 のなかでコックソン&ハーディング(Plate 1158)とされている作品ではないかと思いますが、100%確証はできません。将来、インターネット上の情報がもっともっと充実しましたら、エンボスなどとても綺麗ですからきっとアイデンティティーがわかる日が来るように思います。その日までお楽しみに。 3客ございます。一つ一つ花柄が少しずつ違いますが、ほぼ同じとお考えください。一客、ハンドルに窯焼き時の瑕疵(ポツッと粘土の飛び出し、3-4ミリほどのもの)がございますが、手作り時代のアンティークのご愛嬌とお考えくださいませ。
※ お値段は1セットあたりのお値段表示です。
【サイズ】
カップ 口径9cm(11cmハンドル含む)
高さ6cm
ソーサー直径14.5cm
【コンディション】
全体に細密貫入が見られます。細密貫入ですので、目を凝らしてみないと「私には見えないけど」ということをおっしゃる方もいらっしゃいます。私どもの目利きのいい者にははっきり見えます。(貫入にはそうしたところがございます、はっきり見える方と、見えない方と)。花の拡大部分に貫入が目立つように写真を撮りましたのでご確認くださいませ。通常どおり優しく扱ってやれば割れをきたすようなものでは全くありません。シミの無い物です。手描きの色付けの小さな瑕疵(小さな色こぼし)はございますが、オリジナルの瑕疵ですのでアンティークの味の一部でございます。
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。記載がない限り1点のみの価格表示となっております。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前に、こちらから ご確認くださいませ。

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