【作品の詳細】
まずは 【伝統・本物】200年前のニューホール 金彩と薔薇』 をご覧くださいませ。そのカップ&ソーサーより更に古いと思われる作品を本日はご紹介いたします。
本日は、先日の<<お勉強・ことはじめ>>ピースに続き、もう一点とてもお勉強やことはじめに適切なお品物をご用意させていただきました。
こちらの作品、ティーボウルとハンドルのついたカップがセットになっているのですね。このような本来の形のトリオで残っているものは大変希少になります。
元々のトリオはお茶とコーヒーを同時に飲むことがないという英国らしい合理的精神からお茶とコーヒーのカップ一客ずつにソーサーは一枚というセットになっていました。
さて、お客様、こちらのお品物をご覧になられてどのようにお感じになられますか?いつ頃の作品でしょう?デザインは?カップの大きさやシェイプは?ハンドルのシェイプも。
明らかに、モダンですんなりとした形で画一的に洗練されたデザインや絵柄ではございませんよね。はい、大変古いものでございます。何もマークやパターンナンバーもございませんので、100%確証があるわけではございませんが、おそらく200年以上前のものではないかとの見方です。その理由の一つには、間接的な証拠ではございますけれども、昨日ご紹介申し上げましたティーボールと一緒にアンティークディーラーの手に渡り、元のオーナーの方のご説明ではもう少し後の時代の物として所有し、ティー・ボールからティー・カップへの変遷を楽しんでいたとの説明でした。
おそらくその通りであろうと思います。と申しますのは、カップの素地の中に不純物の粒混じっていることも併せてとても古いものを感じさせます。カップの大きさも小さめで、ティー・ボールのコンセプトから初めて遠慮気味にハンドルを付けてみた、そんな感じがするのですね。
それから、デザインですが、リムの辺りの単純な模様は1700年代後半のティー・ボールに良くみられたものにとても似ておりますし、東洋風の華絵もしかりです。
総じて、おそらく、ティー・ボールからティー・カップへの移行期の貴重な作品のひとつとの見方でございます。 ・・・少し蘊蓄が過ぎましたでしょうか。そんなことよりも、作品のデザインの芸術性に目を向けたほうがいいかもしれませんね。華絵、とても芸術的にデフォルメが加えられ、配色もバランスが取れた洗練された作品でございます。私ども従業員の中でもとても人気の高い作品でございます。どうぞお楽しみくださいませ。
【コンディション】
カケ、ひび、貫入などのない良いコンディションです。この時代のものとしては素地がとても堅牢で、良い窯による作成と考えられます。
【サイズ】
ティーカップの口径 約8.5cm cm
高さ 約5cm
コーヒーカップの口径 約7cm/9cm(ハンドルを含む)
高さ 約6cm
ソーサーの直径 約13.5cm
高さ 約3cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前にメールにてご確認くださいませ。