アンティークマイセン『 大輪のチューリップ』

【作品の詳細】 

こちらのお品物に固有な特徴と注意事項はこのページの一番下の方（一般説明の下↓）にございます。マイセン大博覧会（チェルシー・コレクション）の詳細につきまして、まずは『マイセンについてのご説明書（PDF）（こちらをクリック）』にて詳細をご確認くださいませ。重要事項と他店やウェブでは知りえないお役立ち情報が１０頁にわたり掲載されております。 

英国アンティークスでお買い求め頂くということは単に「二本の剣（双剣）」の付いたブランド品を購入するということとは異なります。一つにはマイセン本社に３０年以上も勤務しているディレクター（取締役）や世界最高峰オークションハウスサザビーズの陶磁器担当者との調査を通し、真正かつクオリティーの高い作品をご紹介いたしております。 

妥協を許さない精神、それが一流メーカーの心意気でございますね。ドイツという国民性とマイセンという名前のプライドが良い形で昇華した作品を残しているのがマイセンでございます。

真正マイセンアンティークから、カップ＆ソーサーのご紹介でございます。１８１５年から１９２４年の製造のトレードマークが付いておりますが、素地、焼成の状態からおそらく１９００年代に入ってからの物ではないかとの判断です。

絵付けのチューリップをご覧くださいませ、自信を持って書いたチューリップの筆致に勢いを感じますね。私自身も絵付けをするので理解できるのですが、自信のない作品には勢いがなく線に迷いが生じますが、この作品にはそれがございません。

以前より当店ではマイセンのマークと贋作やコピー品について少しご紹介申し上げてまいりましたが、ここに一つのアイロニーと申しますか逆説と申しますか、面白い側面にお気づき頂きたく存じます。それは、キャンセレーションマークの入った「２級品」に分類されたものは安心で質の高いものが多いという事実でございます。 

これは実は詭弁でも強弁でもなく、和田泰志先生 もその後著書でも記されている事実なのです。と申しますのは、超一流の窯元が製品チェックの過程で、販売の許されない「廃品」に分類するではなく、２級品として分類したばあい、それは通常は「全体として良いクオリティーですが、一部に小さな瑕疵があります」という証明なのです。これは「超一流の窯の超一流の作品ではない」という意味においてはネガティブな照明ですが「マイセンの真正品であり、コピー品ではなく、粗悪品でもない」という意味でポジティブな照明であるわけです。事実、例えば、ヘレナ・ウォルブゾーン窯などで製造された粗悪コピー品と比べますと、マイセンの２級品の方がずっとクオリティーが高いことは確かです。 

素地はマイセンらしい白色で堅牢かつしっかりとしております。マイセン・コレクションの＜ことはじめ＞にはとても良い作品かもしれません。お買い求めやすいお値段でご奉仕いたします。 

【コンディション】 

金彩と絵柄の擦れも最小限でとても綺麗な状態です。カップの腰の下の方に、一部表面が黄味をおびてマット状になっている部分がございます。焼成時に起きた瑕疵です。薄いもので注目しない限り気が付かない程度のものでございます（カップの最後の写真でご確認くださいませ）。

【サイズ】 

カップ　直径 約７ｃｍ（８ｃｍハンドル含む）
高さ 約５ｃｍ
ソーサー直径 約１１ｃｍ 

当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クォリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前にメールにてご確認くださいませ。