【作品の詳細】
まずはこちらの グロヴナー社の薔薇のカップ&ソーサー をご覧くださいませ。正統派の美しい作品ですね。
英国アンティークスではこれまでグロヴナーをご紹介したことがあまりなかったですね。不思議です、これだけ素敵な作品を作り出した有名な窯でありましたのに。偶然のいたずらですね。これから少しずつご紹介してまいりますね。
グロヴナー社はスタッフォード地域の中でロングトンと並んで窯業の盛んであったフェントンにあった有名な窯でした。ジャクソンとゴスリング(Jackson and Gosling)により1866年に設立された窯で、高級陶磁器の製造に力を入れておりました。マーケティングでも成功しハロッズやティファニー社といった超高級ブランド店に作品を納入いたしておりました。その後ロングトンに移り、1933年にはコープランド社に買収されましたがブランド名グロヴナ―はその後も使用され続けました。
こちらのお品物もお手にしていただけるとすぐにわかりますが、とても高級感のある一流のお品物です。カップの裏にありますタイトル(すべてのカップについているわけではございませんのでご了承くださいませ)は、古語で「本当の伝統的イングリッシュ(Ye Olde English)」とありますが、まさにそうした感のあふれる高貴で伝統的な美しさを追求したモダン作品です。
作品の大きさは少し小さめで、可愛らしさの前提をなしていますが、小さすぎず実用性とのバランスをとっています。口広で腰が占められているその割合も女性らしい感じを醸し出していますね。また、いわゆる「コバルト・金彩・ピンクの花」物の中ではこれほどバランスの良く配色されているものは珍しいと思います。シメトリカルでいて硬すぎませんね。金彩の乗り、絵付の確かさ、素地も薄すぎず厚すぎず、どれをとっても計算しつくされていて一流のおススメ作品です。
1919年から1924年頃の作品と思われます。100年近くたったお品物ですが瑕疵が確認されません。
【コンディション】
カップ、ソーサー、プレートともひび、かけ、貫入などのないとても美しいコンディションのお品となります。金彩の擦れはございますが、残夕率90%以上のとても美しい作品です。
【サイズ】
カップ口径 約9cm / 115mm(ハンドルを含む)
高さ 約5.5cm
ソーサー直径 約13.5cm
プレート 約17cm
当店取り扱いのお品は原則として未使用品ですが、全くの新品ではございません。飾ってあった年月などにより、若干経年を感じさせるお品もございます。以上、ご了承の上、お買い求めいただきたく思います。ご注文に際しましては、写真をベースとして価値・クオリティーをご判断ください。気になる点がございます場合には、ご購入前にメールにてご確認くださいませ。